競馬最強の法則

2億4000万の男タツロー(立朗)の法則

 

'03 1月号 2月号 3月号 4月号 5月号 6月号 7月号 8月号 9月号 10月号 11月号 12月号

 

 

2億4000万の男・タツローのラップ理論に究極の

簡易バージョン現る!

「タツロー式ラップ理論」は、たしかに説得力はあるが、とにかく難しいのが悩みのタネだった(簡略化できないからこそ、深いのだけどね)。が、その”ややこしいラップ理論”を独自にアレンジして、儲けている男が、なんと編集部にいた!?”タツロー”のゲラの校正をしていた、下っ端のデビルKである。「読者の皆様が儲けずに、お前だけが潤ってどうする怒怒怒!」という先輩の一喝で、K自身がその秘策をご披露します。

 

「立朗式ラップ理論」とは?

 本誌レギュラー連載の木下健に「この人の考え方、おもろいでっせ〜」と紹介された立朗の「ラップ理論」。その大前提となる考え方は、「それぞれの馬には”その馬に適合したラップ(流れ)”があり、そのラップになった場合に好走する」というもの。大まかな予想の手順は、

@ レースを作る馬(逃げ先行馬)を、過去のラップから見つける

A その馬がどんなラップ(流れ)を作るか考える

B そのラップに適合する馬を見つける

 短距離は「テン(前半)」「上がり(後半)」だけである程度分析できるが、中距離はさらに「中(中間)」のラップがあるので分析が少し複雑になる。これをわかりやすくするために、編集部では、中距離ラップのタイプを次のふたつに大まかに分類。

A 前半ゆっくり行って、上がりをはやくするレースをつくる(合う)「Aタイプ」

B 前半から飛ばして、上がりがかかるレースをつくる(合う)「Bタイプ」

 読者には、これら2タイプの「@ レースを作る馬」=「逃げ・先行馬」を見つけて利用するから「中距離ラップ」攻略を提案している。ちなみに「Bタイプ」のレースは、普通に見てもキツいレースが多いので、以降、穴馬の宝庫になることがしばしば。

 この理論が最大の力を発揮するのは「ダートの条件戦」。何度走っても着順が違うような力が拮抗してるレースでこそ、人気薄でも買える馬、人気でも買えない馬があぶりだせる。ちなみに、「流れ(ラップ)」なんか関係ない馬は「抜けて強い」か「ものすごく弱いか」のいずれか。

 またラップでは「馬場差」も見落とせない要素。同じタイムでも馬場差で評価が変わるから。立朗の勝負の舞台がダートなのは、実は「ダートだとタイムの誤差が少ない」→「ラップ分析の精度が高い」から。だが話がややこしくなるので、本文中で触れているのは最小限。 

 

メジロブライトはたくさんいる

 ども、編集部下っ端O改め、デビルKと申します。今回は、タツローページの担当Oが「書け!」というので、ワタシなりの「立朗式ラップ理論(仮)」活用法を書きたいと思います。

 さて、『2億4000万の男』いかがだったでしょうか? 内輪ネタを暴露しちゃえば、読者の方々からは、「面白い! けど難しい・・・」というお便りが多く寄せられていました。なるほど納得。ワタシも 校正作業を手伝っていて、頭がパニクることもありました。

 しかし・・・・・『その馬には自身にあったラップ(ペース)があり、そのラップになれば激走する』という部分を読んでひらめくものがあったんです。メジロブライトという馬のことです。

 この馬が活躍していた頃、ワタシは展開読みをベースに予想をしていて、『追込馬は、スローになると届かない』というセオリーが頭にこびりついていました。ところがメジロブライトは、ペースが緩いと鬼脚を使って快勝、少しでも流れが速くなると、GT馬?って聞きたくなるほどだらしがない。ワタシはこの馬を「例外」と扱っていましたが、タツローさんの言葉を聞いて、確信しました。「メジロブライトはたくさんいる」と。だから「簡略化して活用できないか」と思ったんです。

 で、たどり着いたのがこの方法です。この「簡略化・タツロー理論(仮)」を使い出してから・・・・・ぶっちゃけ結構な利益を上げています。もう北海道に足を向けて寝ることはできません。

 では、紙面が許す限り、話を進めたいと思います。『1R15分でできるラップ予想法』です。

 

ベースとなるのは「ラップの連鎖現象」

 ワタシが「タツロー理論のキモ」と考えているのが「ラップの連鎖現象」(9月号掲載)です。説明すると、「Aタイプ(上が速い流れ)のレースでは、Aタイプを得意とする馬が上位を占め、Bタイプ(上がりがかかる流れ)のレースでは、逆にBの馬の上位独占が多い」というもの。このおかげで、今回ペースに合わない馬は、人気でもザクッと斬り飛ばせるのです。

 この理論がハマるのは、短距離よりも中距離以上のレース。とくにダート戦では強烈な威力があります。芝でも使えるはず、と思っていますが、馬場差を厳密に割り出さねば精度は得られないようです。となると、お手軽予想はまず無理。よって今回は、ダート中距離戦限定の話になるので、 ご了承を。

 まずは各馬のタイプがわからないと話が進まないの で、まず馬の判別法から。用意するもの。まず馬柱に前後半3Fの通過(上がり)タイムが載っている競馬新聞。ワタシのオススメは「馬三郎」ですが、巷で売っている競馬新聞(スポーツ紙ではない)ならどれも大丈夫。あとはソフト「TARGET」があれば理想ですが、なければ「NETKEIBA」などのデーターベースを見られるパソコン、そして筆記用具。

 では手順行きます。

 

 

 ここでは実際にワタシがラップを使っての成功例を。まずは9月13日の中山8R。普段馬単を買わないワタシが、なんと1点で馬単を当てたんです。

 注目したのは断然人気のJゲンパチコジーン。前走は3、4F目がともに13秒9という緩んだ流れのレースで2着。2走前は2F目が11秒4を記録した厳しい流れを差してハナ差2着。現級のA、B両方のペースで連対し ているので、明らかにこのクラスでは格上(下表ラップ参照)。こんなときは積極的にアタマで狙います。

 相手なんですが、逃げたいかな〜と思われる馬(▲印の馬)がOだけ。しかもOはAタイプの逃げ馬なので、ペースはAになります。

 で残りは、というと・・・・・。確実にAという馬はGだけ。加えてOは勝ったレースを見ると、上がりを速くするマイペースになったのにもかかわらず、最後の3Fが38秒。3コーナーの下り坂で加速がつく福島でこれだけ上がりを要しては、最後の1Fで急坂のある中山では粘りきれないとみて評価を落とし、馬単はJ→Gの1点勝負。万が一の保険で、GJ2頭軸の3連複を、O、そしてタイプが分からなかった3頭に流しました(下馬券)。

 結果は3Fから5F目まで13秒台が続く、予想通りのタルーいラップ。これを中団で追走した格上のJが、先に抜け出したGを差しきり快勝。これで馬単11倍、3連複25倍ははっきりいって美味しすぎます。

 これほどはっきりとタイプが色分けできるレースはメッタに見ることができませんが、もし見つけたらドカンと勝負することをオススメします。

 

これが勝利のお題目「特攻隊・パッと見・13秒台」

 予想の合言葉は「特攻隊、パッと見、13秒台」です。なんか落語の「三題噺」みたいな感じですが、ひとつずつ掘り下げていきます。

 @特攻隊

 現役のオープン馬で名前を挙げるなら、スマートボーイやゴーステディが代表例。ローエングリンも特攻隊的な匂いがプンプンします。つまり、逃げないと勝負にならない馬のことです。

  この「特攻隊」、逃げなくては勝負にならない反面、マイペースで行き切れば、多少の無理をしても粘りを発揮する馬が多い。つまり「Bタイプの逃げ馬」が多いように感じます。本編では(7月号33P参照)「条件級のスマートボーイ」とありましたが、こちらで憶えてもいいでしょう。ただし、条件級ではAの特攻隊もいるので要注意。

 まずこの「特攻隊」を見つけることから始めます。やは方は簡単。馬柱の位置取りの部分を見て、逃げたときのみ着順がいい馬をピックアップするだけです。位置どりの部分に、蛍光ペンでマークしておくとわかりやすいのでオススメ(下馬柱あ参照)

 ただし、「どの馬が逃げるんだろう」ということにはこだわりません。重要なのは「特攻隊の頭数」。頭数がわかればどんなレース、ラップになるかアタリをつけられるからです。なので、絶対にこの馬が逃げる、とまで絞り込む必要は全然ないんです。

 「特攻隊」の頭数がわかったら、いよいよラップを検証します。

 Aパッと見

 ラップを見るときの「お題目」がコレ。子供の頃から算数・数学が天敵のワタシは、数字を長時間見ていると頭痛が・・・・となるので、ラップを見るときは全体をざっと見るだけ。全出走馬の近3〜5走を検証。近走の成績が悪い馬は、勝ったときを参考にします。

 では具体的な手順を。まずは馬柱の前後半3Fの部分に注目します。(左馬柱い参照)

 前半が後半より3秒以上遅い、または前半3Fが39秒台で流れたときは間違いなくAのレース。なので、この時点でそのレースの馬柱に「A」と書き入れちゃいます。

 逆に上がりが39秒台だったりするレースは、確実に流れは「B」。コレもこの時点で書き入れます。面倒くさい方は、これだけで予想を完了しても充分戦えるはず。馬三郎の場合は、ペース分類がSS(超スロー)・S・M・H・HH(超ハイ)の5段階。ここではSS・SとHHに注目。前者は間違いなく「A」後者は「B」の流れです。馬三郎ユーザーはこの部分を見るだけで、違う風景が見えてくること請け合いです。

 B13秒台

 馬柱だけの判定では大雑把すぎて心配、というときは、データベース登場。「TARGET」や「NETKEIBA」のレース結果には、必ずラップタイムが載ってます。これも「パッ」と眺めていきます。

 ここで3番目の合言葉「13秒台」。ダート戦のラップはほぼ1F12秒台で流れるので、13秒台のラップは時計を要した部分だといえます。ここに注目。スタートから3Fや4F目に出ていれば、間違いなくゆるいペース。逆に最後ほうに出てくればキツい流れと判断。また11秒台のラップの出現にも注目(前半にあれば、厳しい流れ。逆も然り)です。

 それでもどちらかに分類できない馬も出てくるはず。そんなときは・・・・・無視! それ以上細かくやっても、「労多くして益少なし」見返りが少ないからです。レースの特徴が掴めればOK。ここまでやっても、ラップを見るのは大雑把だから、長くても1Rあたり30分で済むと思います。

 最後に、着順のいいレースがAかBかを見るだけ。これで各馬のタイプが分かります。Bの特攻隊が1頭でもいればBの馬を狙い、Aの流れならAの馬を狙い撃つ。これで「1レース15分でできるラップ予想法」は終了。あとは「果報は寝て待て」です。

 

 ワタシがもし「ラップ理論」に出会っていなかったら、まず獲れなかったレースです。ちょっとした応用編になりますが、紹介しときます。9月28日の中山9R、利根川特別です。

 まず各馬の位置取りから「特攻隊」の頭数を探ると・・・・・・C、J、M、Nといるいる。しかも3頭ともガンガン飛ばす「Bタイプ」。よってBの「実力馬」を探して、それを買うだけ。

 残った中で確実に「B」なのが、前走Jが逃げた両津湾特別を、差して2着したGと前半36秒台で流れた九十九島特別を勝ったF。そしてHも7走前に「B」で3着。この3頭はかなり有力視。

 逆に人気のIは、ここ2戦の連勝がどちらもAのレース。特に前走は、前半5F64秒5という超スロー。穴人気のBも、前半3F39秒台のレースでしか脚を使ったことがなく、両馬とも「カモ中のカモ」。この2頭が消せると大分楽になります。

 で、ワタシが買った馬券がコレ(左馬券)。人気のAは、タイプ的にはAで斬りたいのですが、騎手が「やめない」柴田善(11月号・ヒノくんの無印良駿参照)。しかも「交流重賞で落鉄しながら追い込んだ」というコメント。「B」の経験はないが、「これはバケモノかも」と考え、3連複だけヒモで。ちなみに外枠の逃げ馬3頭は、粘る脚がないと見て消し。2戦連続2着のCのみ押さえ。

 さて、レース。逃げたのはなんとC! ワタシはJが行くと思ったので、「ガンガン行け!」という絶叫も、タツローさん以上に気合も入ってます。それでも目測の4F通過は49秒ぐらい(実際には49秒5)。当時の中山の馬場は重く、明らかに厳しい流れ。

 で、Cは直線失速。変わって抜け出したFとHの外から、本命のGが伸びて先頭。「全部もらった」と思ったら、外からAが差して2着。結果、ワイドと3連複のみ的中。それでも6500円の投資が10万強になったのだから万万歳・・・・・です。

 とはいえ、「Hペース」=「追込馬」と刷り込まれていた昔のワタシなら、先行馬のFはおそらく無印。逆に「カモ」のBに、ガツンと突っ込んでいたはず。ワタシがここまで変えたタツロー理論、恐るべし。

 ちなみにAは、今までAのレースでしか結果を残していなかったにもかかわらず、Bタイプのこのレースで2着。ゲンパチコジーンと同じパターンで、次は確勝とチェックしています。現段階(10月25日現在)では、利根川特別の後、出走していませんが、出てくれば確勝と思っております。

 

こんなときはケンに回れ!簡略化ラップ理論の落し穴

 しかし・・・・・。「タツロー理論」はレースの流れに合う馬を狙い撃ちする方法。少点数で万馬券を獲ることもできる威力ですが、困った場合もあります。

 「流れに合う馬が数多くいるとき」

 です。例えばBのレースになるのが明らかなのに、各馬のタイプを検証したら16頭中11頭がBだった、なんてこともあります。11頭のボックスなんて、ねえ。なので、さらにレースを絞り込む必要があります。例えば、成功例@で採り上げたゲンパチコジーンのような「明らかに格上の馬」だけ買う、というのも手だと思いますし、成功例Aのようにコースの特性を考えて買い目を絞り込むのもアリ。「タツロー理論」本体が、進化中のロジックなので、現状では、完璧にシステム化できないということを了解の上、ご使用ください。

 というわけで、これだけ大雑把な見方でも、ラップで儲けられるんです。この調子で稼ぎまくって、ワタシも「億千万」とはいわないでも、日々昼飯代に困らないくらいは稼ぎたいと思っています。い〜っせんまん、一千万?

 

 

'03 1月号 2月号 3月号 4月号 5月号 6月号 7月号 8月号 9月号 10月号 11月号 12月号